沖縄旅行2日目 その2
首里城見学を終えて、お腹が空いていたので那覇の国際通りに戻ろうかと思って歩き出す。
モノレール乗り場はどこだ??と思い確認するため近くの案内板の地図を見ると、首里城の近くにもう1つ「玉陵(たまうどぅん)」という観光スポットがあるのを発見しました。
たまうどんって何だろう!?せっかく近くまで来ているので行ってみることにしました!
首里城から歩いて5分程です。
玉陵(たまうどぅん)
「玉陵」は琉球王国、第二尚氏王統の歴代国王が葬られている陵墓のことです。

果たして小学生の修学旅行で那覇に訪れた時、この「玉陵」に来たのかな?記憶にはないです。

入り口には玉陵管理事務所があり、ここで玉陵への観覧券を購入。

受付の方に見学ルートとしてまずは建物内の資料館へ行くように勧められます。
「玉陵」地下の資料室は見応えたっぷり!
地下の一室に当時の写真や資料が展示されております。内部のミニチュア模型もあり、納骨の壺などもあり、さっきまで名前も知らなかった「玉陵」についての理解が深まります。

歴代国王の納骨の壺の写真↓

お墓の内部のミニチュア模型↓
こんな風になっているんですね!小さな資料館ですが、とても充実した内容の展示でした。
そして地上へ戻り、お墓のある方へ向かって歩きます。
玉陵の大きなお墓
玉陵の外郭

墓地の前庭とでも言う所で、四方を石積みの塀で囲まれた状態になっています。
この外郭と中間にある中門をくぐり、お墓のある内郭へと続きます。
陵墓

圧倒されるような石造りの立派な墓陵が横一列に並んでいます。陵墓は向かって左から東室、中室、西室の三つに分かれていています。
玉陵東室

第二尚氏王統歴代の陵墓で、1501年頃、三代目の王、尚真(しょう・しん)が創建したと伝えられています。周囲は石垣で囲まれ、墓室は東西に連なる自然の崖壁に穴をあけ、連続した3つの室が造られ、東室は洗骨後の王と王妃の遺骨を、中室は洗骨までの遺体を、西室にはその他の家族の遺骨を安置しました。外見は木造建築を模し、棟には尚家の家紋や牡丹・唐草・宝珠等が彫りこまれ、左右袖塔上には陵墓を守護する石彫りの獅子像が置かれています。
2000年12月に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されました。
墓頂の上にいる獅子↓

こちらの玉陵も第二次世界大戦時に大きな被害を受けましたが、1974年から3年以上の歳月をかけた修復がなされて、現在はほぼ往時の姿をみることができます。
”たまうどぅん”の意味
「たまうどぅん」は沖縄の読み方。
玉(ぎょく)は天皇や皇帝などの身の回りのものに使う接頭辞。そして陵(みささぎ)は天皇や皇后のお墓のことを指します。
なので玉陵というのは国内にいつくかあるようですが、「たまうどぅん」と読めば琉球のもので、沖縄県最大の破風墓の事です。
東の御番所(あがりのうばんしょ)

この東の御番所は、法事の折には国王の控室として使用されていました。中には昔の写真などが展示されていました。
玉陵を見学した後は、縁側に座って休憩しました。
玉陵を後にして、モノレールの駅へ向かおうかとしていましたが、数名の観光客がどこかに向かって歩いていくのを目にします。
皆んなどこに行くんだろう〜?と思いながら、後に続くと、”石畳道はこちら→”という案内板を発見!!
またまた別の観光スポットを発見!!
金城町の石畳道へ向かって歩き出します。
金城町の石畳道
玉陵からどこにどう続いているのか分からない道を、不安定なGPSを頼りに進んでいきます。
玉陵を出た後に見かけた観光客は、どこか違う場所に向かっていたのか、途中の駐車場に行ってしまったのか、いつの間にか見失う〜
私も相棒も「歩いて、迷いながらも歩いて、旅を楽しもう〜」って考えでしたが、さすがに暑い。
まだ3月だけど・・・3月でも歩いていると汗ばんできます。(私がものすごい汗っかきなだけですが)道中は本当にこの道で合っているのかなぁ?と半信半疑で歩いていました^^;
坂道があったり、すれ違う人もおらず、少し分かりにくい道でしたが、何とか石畳道に辿りつきました!
風情ある石畳道

なんとも言えぬ風情が感じられる、石畳の道。遠くに市街地が見えます。
金城町の石畳道は、16世紀に首里から那覇空港や本島南部へ通じる主要道路として作られた真珠道(まだみち)の一部のようです。琉球石灰岩による石畳道で、現在は300mの石畳がこの金城町に残っています。
石畳道の両脇には赤瓦の屋根の家が続いており、琉球王国の歴史を感じながら散策を楽しむ事ができます。
石畳道の坂を下っていくと、途中で”赤木はこちら→”という目印を発見!左折して赤木がある方へ歩きます。
石畳道の赤木
住宅の裏道を通り抜けると、森が広がっていました。

敷地内には樹齢200〜300年と推定される6本の赤木があります。大木を見上げると木漏れ日が眩しいです!
第二次世界大戦以前に赤木の森があちこちにあったとされるようですが、ほとんどが戦火によって焼け落ちてしまいました。
この金城町に残っている赤木は戦火を耐え抜いた神の木とも呼ばれているそうです。
赤木に関する手書きの説明↓

旧暦の6月15日に神様が降り、願い事をかなえてくれるという言い伝えがあるそうです。訪れた日は旧暦ではないですが、赤木に向かって感謝の意を伝えました。
こちらが奥の赤木↓

赤木の大木。柵があるので近づく事は出来ませんが、それでも貫禄があり赤木のパワーが伝わってきます。

地図で見ると首里城から近くですが、あまり観光客もいなくて見かけてのも後から来た2人だけでした。

敷地内にはベンチがあったので、暫し休憩。
静かで、聞こえるのは風と風で揺らぐ木々の葉が重なる音だけ。時間を忘れて、緑いっぱいの空間でエネルギーを補給します!!

後々調べてみると、この赤木の森はパワースポットとしても有名な場所のようです。
そして赤木の森を後にして、元来た方向に戻ります。赤木の森まで下りだったので、今度は坂を登っていきます。

坂は結構大変ですが、自然豊かな散歩道をゆっくりと楽しみながら歩いていきます。途中でオシャレなカフェを見かけました〜。
そして、ここでも見かけた”ハブに注意”に立て札に、再びビビるうちのパートナー。
この金城町の石畳道は「日本の道100選」の1つ

このモニュメント初めて見かけました。あとの99の道はどこだろう??
たまたま歩いていたら辿り着いた赤木の森ですが、こんなに神秘的な場所に出会えるとは思ってもいませんでした。一度訪れて、実際の森の空気や雰囲気を感じて欲しいなと思います^^
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