オーストラリアでのワーホリで出会った思い出深い人を勝手にご紹介します。
オーストラリアでのワーホリ中に3人のPeterと言う名の人と出会いました。
3人とも忘れられない程の強烈なキャラクター達でした。
強烈と言うか、もうはっきり言うと変わった人。変人だったので、しばらく私の中では「Peter=変わり者」という公式が成り立ちました。
世のPeterさん怒らないで下さい。
今では相棒のお父さんの名がPeterなので・・これは完全封印された思い。でも心の隅に残っている。
かれこれオーストラリアでのワーホリは4年も前ですが、完全封印しきれない思いをこうして文章にして発散することにします!!
それでは早速皆んなに語り継ぎたい3人のPeterのご紹介始めていきます。
1人目のPeterさん
出会いのきっかけ:Helpx
出会った場所:Agnes Water
当時はファームジョブの為に、Bundagergという田舎にあるバックパッカーで滞在していました。
クリスマスとお正月休みで1週間程ファームでの仕事もないとの事で、だったらその1週間どこか違う環境でボランティアしたりして過ごしたいと思い、見つけたのがHelpx。
近くでホストを検索して発見したのが、Peterさん。
これまでたくさんのバックパッカーを受け入れて、良いレビューばかり。そしていつでもヘルパーの受け入れをしているとの事で、思い切ってメッセージを送ったら快くホストを受け入れてくれました。早速バスを予約して、ちょっとした冒険の出発日を待ちます。
トラブル発生!バスに置いていかれた!
確か12月24日の23時に出発して、深夜1時頃に到着する長距離バスで向かう予定でした。
しかし、ここでトラブル発生!乗る予定のバスに置いていかれたのです。
決して乗り遅れた訳ではありません!バスがこともあろうか出発時刻よりも早くに出発したのです。
バス停に向かっている時に、乗る予定の会社の長距離バスとすれ違ったんです。
いやーまだ10分前なのに、まさかそんな訳がないと思ってとりあえず1時間待ってみることに。見事にバス停で待ちぼうけ。
そうです!やっぱりさっき通りすぎた長距離バスだったようです。
慌てて部屋に戻りPeterさんにメッセージを送りました。
「すみません。予定していたバスに乗ることができませんでした。どうしてもあなたの所でヘルパーとして滞在したいのです。明日のバスで向かいたいのですがよろしいでしょうか?」と返信を送ると深夜なのに快くOKの返事がきました。
そして翌日の昼のバスで向かいました。
バス停につくと、写真で見ていた通りで実際のPeterさんはくるくるパーマのお腹がぽっこり出た40代ぐらいのおじさん。
到着後、早速車を走らせてビーチに連れて行ってくれました。そして2人だけのベストスポットから綺麗な夕日一緒に鑑賞しました。今振り返ると、とってもロマンティックなシチュエーション。
当時は、ただただ新しいホストとの出会いに緊張しながらも、綺麗な夕日に感動していました。
車の中では、「昨夜はネームプレートを持ってバス停で待機していたのに、バスが到着しても日本人の女の子が出て来ずにびっくりしたよ〜。バスの中まで言って確認したんだよ〜」と話してくれました。
昨日の事ですが、すっかり忘れそうになっておりました。本当にすみません。
普通だったら予定通りに現れなかったら、約束をすっぽかされたと思って怒る人や、中にはヘルパーとしての受け入れを断る人もいると思います。さすが大らかでフレンドリーなオージー!
こんなトラブルがあったにも関わらず温かく迎え入れてくれた事に感謝でした!
Peterの家には、私の他にフランス人の子が1人ヘルパーとして滞在していました。そしてペットに大きな犬と猫もいました。
そしてPeter私にクリスマスプレゼントまで用意してくれていました!AgnesWaterのキーホルダーとペン。フランス人の子はリクエストしていた大量のTimTamをもらっていました。
3人と2匹の共同生活
1週間の3人の共同生活がスタートしました!
Peterもクリスマスホリデーで仕事が休みの様なので、滞在中は近くのナショナルパークに車を走らせて観光に連れて行ってくれたり、一緒にビーチに行って海で泳いだりと贅沢なほどにのんびりとした日々を過ごしました。
ナショナルパークやビーチでは、余裕で通常ルートを外れて草むらに入り自分だけしか知らないと言う場所まで連れて行ってくれたりしました。気分はもうトレジャーハンターですよ!
車を走らせていたら急ブレーキ。どうしたのかと思ったら、「見た?窓の外を見てみて!大きなトカゲがいたよ!」と。外を見ると、なんとびっくり!大きなトカゲを発見しました。
ある日はプライベートビーチを見せてあげると言って、これまたロープを超えて立入り禁止では?と思う所を進んで行きます。
岩でゴツゴツした足場もビーサンで必死にPeterの後を追いかけてついて行きます。
プライベートビーチを私の名を取って、オカメビーチと名付けてくれました。
Peterは色んな植物や観光地の紹介もしてくれます。あんまり口数が多くはなかったので時々シャイな人かなと思ったりもしましたが、ナショナルパークやビーチを案内している時の顔はすごく楽しそうなんですよね〜!
私の英語も拙いけれど、当時は普通の会話だけど私なりに頑張っていっぱい話しかけて会話をしようとしていました。
PeterはとにかくAgnes Waterにきた人を迎え、魅力を伝えることに大きな幸せと使命を感じている人だと感じました。
飛行機が苦手だからオーストラリア以外は旅行した事ないと言っていました。彼はとにかくAgnes Water LOVEです。これは充分すぎるほどに感じました!こんなに素敵なビーチに毎日のように連れて行ってくれました!
私にくれた手作りの名刺にはフリーツアーやっています!って書かれており、色んな国からのバックパッカーと会って交流したりすることが好きなんだなぁと感じました。本当に色んな場所を案内してもらいました。
Peterの庭からは家の周りに生息する野生のカンガルーが見えたりしました。さすがオーストラリア!
ホリデー中ともあり、滞在中は起きる時間も決まっておらず自由。朝食も3人で一緒に食べるけれど、食べるものはそれぞれ自由に冷蔵庫から選んで準備もするという感じでした。なので基本キッチンに常備されているパンにジャムを塗って食べていました。
ある日のPeter、朝からフライヤーで冷凍の春巻きやコロッケなどの揚げ物を食べていたんですが、さすがに不健康だろうと感じました。
犬のお世話は基本的にPeterが担当。猫の餌などはフランス人の子が担当していました。私は何もしていない。1度ドア開けっ放しにして、猫が外へと行ってしてしまったのですがフランス人の子が何とか呼び寄せて無事に家に戻ってきました。
フランス人の女の子は近くと言っても家から車で10分ほどのレストランで夕方から数時間アルバイトをしており、その送り迎えもPeter がしておりました。(Peter優しいなぁホリデーが終わってPeterも仕事が始まると大変だなー。)
フランス人の子はPeterの家に来る前は、Bundabergのある家族の元でヘルパーとして滞在していたけれど毎日子供の世話と家事で超激務だったようです。そんなフランス人の子を窮地から救ってくれたのがPeter。Peterは命の恩人というエピソードも話してくれました。
真のPeter!?
ホリデー中Peterが2日間だけブリスベンに行ってので、フランス人の子と2人でのお留守番の生活がありました。
私たちが退屈しない様に、近場の教会でのイベントに参加する手配に教会までの送り迎えも友人にお願いしてくれたりもしました。(放置のヘルパーもいるだろうに、Peterさん本当に優しい気遣いです。)
そして2人でのお留守番している時に、Peterの話になりました。
Peterの事どう思う?という質問から始まり、普通に優しいおじさんだねと返すと、本当のPeterについて延々と語り始めました。
私が来るまでは、2〜3週間はフランス人の子はPeterと2人だけでの生活でした。その間に起こった事と言うと、ある日フランス人の子にPeterは昔20代の人と交際していたという話をしてきたらしい。
その話をされてフランス人の子は困り、もしかしたらPeterはその昔の女性と自分を重ねているかも〜と言っていました。(いやいや、考えすぎなのでは?)
そして知っている?今回ブリスベンまで行くのも、昔近所にいた子ども達に会いに行く為なのよ〜話してくれました。(そうなんだ!そう言えば目的聞いていなかたー)何歳の子どもかは忘れましたが、普通に昔近所にいた子どもに会うために何時間も車を走らせてまで行く?(きっと大きな思い入れがあるんだろう)
あの年で独身だしもしかしたら幼女が好みなのかもとも言っていましたが、今思うとその子の想像でしかないけれど。
そんな話をされると、私も全然悪い人ではないし、優しくて良い人だけれど、少し変わった所がある人だと思い始めてしまいました。
最終的に2人で優しいし全く悪い人ではないけれど・・・少しstrangerという結論を出してしまいました。
今思い出せるのはこのぐらい。
優しいPeter
Agnes Waterは田舎で そこで1人暮らしだと、孤独や寂しさもあると思います。絶対。でも世界中からやってくるバックパッカーを迎えて積極的に交流をしている私が知るピーターはとっても優しくて良い人。
ある日お好み焼きを作ったら2人ともめっちゃ美味しいーと言って食べてくれました。嬉しかった!
ブリスベンから帰ってきた時も、たくさんのお土産を買ってきてくれました。フランス人の子がリクエストしていたBundaberg 特産のラム酒など。
そして大晦日の夜は、料理が苦手なのかと思っていたPeterが豪華なディナーを作ってくれました。
2013年の年越しはは3人でラムとワインで乾杯し、テレビでシドニーの花火を見ながら迎えました。
Peterが所持していたテレビのスクリーンがまぢで大きい。音響機器もバッチリでシドニーの年越し花火は現地で見るよりもより大きく鮮明に見れたと今では思う程です。
年明け早々にビーチへお出かけ。天気が悪く海も大しけ。見えますでしょうか?岩の天辺から「Happy New Year」と叫んでいる人。Peterです。
Pこの1週間あまりヘルパーらしい事をした記憶がありません。Peterがブリスベンへ行った不在の2日間に、フランス人の子とお家全体を掃除したりたまに夕食を作ったりしただけでした。ただPeterさんのお家にやって来たホースステイのお客さんみたいな状態だったなぁと少し反省。
でも見ず知らずの私をヘルパーとして温かく迎え入れてくれた事、Agneswaterの素適な魅力をたくさん見せてくれた事にとても感謝しています。
今思うと本当に不思議な3人での1週間だけの短い共同生活でしたが、本当に良い思い出です。
Peterの家からバックパッカーへ戻る日の前夜に、Peterがノートに何か一言レビュを書いてと言ってきました。そのノートには今までPeterの家に滞在していたヘルパーからPeterへのメッセージが書かれていました。
私はたくさん折り紙貼ってきました〜。Peterにとっても私は初めてホストとして迎え入れた日本人だったので、短い滞在で影も薄い私だったけれどそのノートを見ればきっと思い出してくれるはず!
さいごに
こんなストーリーを語ると大抵「危なくね?」と言われますが、予想をはるかに上回る素敵な思い出ばっかりです。
正直1人目のPeterは優しい面の方が記憶に大きく残っているので、変人の部類に含めて紹介してはいけない気がします。
私のワーホリライフ中でも思い出深いPeterという名の1人です。
今後紹介する2人目、3人目のPeterは笑える強烈キャラクターです。
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