2022年、久しぶりに鹿児島に帰省しました。
仙巌園を訪れるのは、実に10年以上ぶり。
ちょうどその時期に「菊まつり」が開催されており、普段以上に華やかな園内を楽しむことができました。
仙巌園とは
万治元年(1658)、島津家19代当主・光久が構えた別邸。
約15,000坪もの広さを誇る大名庭園で、集成館事業にまつわる遺構や御殿など、数多くの史跡が残されています。
2015年には、仙巌園を含む「旧集成館」が「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録されました。
仙巌園へのアクセス
カゴシマシティビューに鹿児島中央駅から乗車し、「仙巌園前」バス停で下車。所要時間約50分。

市街地から近いようで、意外と距離があります。
菊まつりの見どころ
園内に足を踏み入れると、鮮やかな菊の香りとともに目に飛び込んできたのは、西郷隆盛、島津斉彬、篤姫の見事な菊人形。

歴史上の人物が鮮やかな花で表現されている姿は迫力があり、鹿児島らしさを強く感じます。

平日の昼間ということもあって、園内は人が少なく、静かにじっくりと作品を鑑賞できました。

ひとつひとつの展示をゆっくり眺めながら歩くうちに、華やかな菊の世界に引き込まれていきます。
特に印象に残ったのは、実際に職人さんが菊人形を作成している場面。

丹念に花を差し込む手仕事に目を奪われ、長い年月をかけて培われた技と情熱を感じました。

西郷隆盛・島津斉彬・篤姫は毎年登場しているようですが、その年ごとにテーマや見どころが異なるそうで、何度訪れても新鮮な楽しみがあります。
菊人形以外の、菊花三重塔や花籠の撮影スポットもお見逃しなく!


庭園散策
仙巌園の表門「錫門/すずもん」


藩主や賓客を迎えるための正門。
西郷どんの撮影地にもなっています。うちのパートナーもベビーカーを押しながら、渡辺健さんになりきって撮影。
門をくぐると、いよいよ歴史ある庭園と御殿の世界が広がります。

錫門を抜けると目に入る「仙巌園」と刻まれた石碑。
その横には、樹齢数百年といわれる大木がそびえ、長い年月をこの庭園で見守ってきた存在感があります。
さらに歩くと、園内でもっとも開放感のある中庭へ。

圧巻の桜島!眼前には錦江湾越しの桜島がどっしりと構え、庭園の美しさと雄大な景色が一度に楽しめる贅沢な空間です。
江戸時代の藩主も同じ桜島を眺めていたのかと思うと、時空を超えた感慨が湧いてきます。


園内には小道や池、石橋などが点在しており、歩くだけでも十分に楽しめます。


桜島を借景にした風景や、四季折々の花々を眺めながらゆったり散策すると、まるで江戸時代の藩主になった気分になります。

庭園から山側を見上げると、巨大な岩があり、「千尋巌(せんじんがん)」の文字が白く刻まれています。
写真でも肉眼でも見えにくいですが。
庭を散策している時に、近くにいた観光客?ガイドの方?に「後ろ見てごらん」と声をかけられて、説明してもらいました。
あんな所にも見所が!教えてもらって感謝。
ここも西郷どんの撮影で使われた、石階段

今回子連れだったので、御殿の内部見学はスキップ。他にもレストランやカフェ、お土産物屋など施設も整っており、次回はそちらも楽しめたらと思います。
散策の締めくくりに、仙巌園の茶屋でスイーツタイム。



ここでは鹿児島ならではの名物の 紫さつまいもと芋焼酎ソフトクリーム をいただきました。
紫さつまいもの鮮やかな色と自然な甘みが美味しい〜
芋の自然な甘みと、ほのかに香る焼酎が絶妙にマッチして、庭園の景色とともに大人のひとときを楽しめました。
さいごに
10年以上ぶりに訪れた仙巌園は、思っていた以上に見どころ満載。
菊まつりのおかげで普段以上に彩り豊かで、子どもの頃とは違う視点で楽しめました。
やっぱり地元の名所って、大人になって改めて行くと新しい発見がありますね。




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